DISC 関数
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ここでは、Microsoft Excel の DISC 関数の書式および使用法について説明します。
説明
証券に対する割引率を返します。
書式
DISC(受渡日, 満期日, 現在価値, 償還価額, [基準])
重要: 日付は、DATE 関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 たとえば、2018 年 5 月 23 日を入力する場合は、DATE(2018,5,23) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
DISC 関数の書式には、次の引数があります。
受渡日 必ず指定します。 証券の受渡日を指定します。 受渡日とは、発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日 必ず指定します。 証券の満期日を指定します。 満期日とは、証券の支払期日です。
価格 必ず指定します。 額面 $100 に対する証券の価値を指定します。
償還価額 必ず指定します。 額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
基準 省略可能です。 計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準 | 基準日数 (月/年) |
---|---|
0 または省略 | 30 日/360 日 (NASD 方式) |
1 | 実際の日数/実際の日数 |
2 | 実際の日数/360 日 |
3 | 実際の日数/365 日 |
4 | 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式) |
解説
Microsoft Office Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定値では、1900 年 1 月 1 日がシリアル値 1 として保存され、2018 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 43,101 日後に当たるので、シリアル値は 43101 になります。
受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。 満期日とは、証券の支払期日です。 たとえば、30 年債が 2018 年 1 月 1 日に発行され、6 か月後に買い手によって購入されるとします。 発行日は 2018 年 1 月 1 日、決済日は 2018 年 7 月 1 日、満期日は 2018 年 1 月 1 日から 30 年後の 2048 年 1 月 1 日になります。
受渡日、満期日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受渡日または満期日に無効なシリアル値の日付を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
現在価値 ≦ 0 または償還価額 ≦ 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受渡日 ≧ 満期日である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
DISC 関数は次の数式で表されます。
ここで
* B = 利息計算の基礎となる 1 年の日数
* DSM = 受渡日から満期日までの日数
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ | 説明 | |
---|---|---|
07/01/2018 | 受渡日 | |
01/01/2048 | 満期日 | |
97.975 | 価格 | |
100 | 償還価額 | |
1 | 基準 (実際の日数/実際の日数) | |
数式 | 説明 | 計算結果 |
=DISC(A2,A3,A4,A5,A6) | 上のデータの債券に対する割引率を計算します | 0.001038 |