Excel:史上最全のVLOOKUP活用法

VLOOKUPの基本

VLOOKUPの構文

VLOOKUP(lookup_value, table_array, col_index_num, range_lookup)

VLOOKUP(検索値, 検索範囲, 結果を返す列番号, 完全一致または近似一致)

Excelはオフィスソフトとしてだけでなく、データ分析においても非常に重要なツールです。Excelを使いこなすことで、データ分析の基本が簡単に学べます。ここでは、Excelやデータ分析に関するおすすめの書籍も紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

1. 完全一致検索

例: 名前に基づいて部署を検索する

=VLOOKUP(G2, A:C, 3, 0)
  • G2:検索する値
  • A:C:検索範囲
  • 3:結果を返す列番号
  • 0:完全一致

表の例

ABC
1名前部署年齢
2田中総務35
3鈴木営業28
4佐藤開発40
5
6
7
8
9
10鈴木

検索値:G2セルに「鈴木」

結果:営業

2. 近似一致検索

例: スコアに基づいて対応するグレードを検索する

=VLOOKUP(B2, E:F, 2, 1)
  • B2:検索する値
  • E:F:検索範囲
  • 2:結果を返す列番号
  • 1:近似一致

表の例

ABCDEF
1スコアグレード
27560D
370C
480B
590A
6
7
8
9
10

検索値:B2セルに「75」

結果:C

3. 異なる形式の検索

例: データが数値「4」である数量を検索する

=VLOOKUP(D2, A:B, 2, 0)
  • D2:検索する値
  • A:B:検索範囲
  • 2:結果を返す列番号
  • 0:完全一致

表の例

AB
1商品ID数量
2110
3220
4330
5440
6
7
8
9
104

検索値:D2セルに「4」

結果:40

4. ワイルドカード検索

例: 略称に基づいて対応する売掛金を検索する

=VLOOKUP("*"&D2&"*", A:B, 2, 0)
  • D2:検索する値
  • A:B:検索範囲
  • 2:結果を返す列番号
  • 0:完全一致

表の例

AB
1顧客名売掛金
2山田商事100000
3鈴木工業200000
4佐藤物産300000
5
6
7
8
9
10鈴木

検索値:D2セルに「鈴木」

結果:200000

5. 波形記号を含む検索

例: 名前に波形記号(~)を含む場合の検索

=VLOOKUP(SUBSTITUTE(G2,"~","~~"), A:C, 3, 0)
  • G2:検索する値
  • A:C:検索範囲
  • 3:結果を返す列番号
  • 0:完全一致

表の例

ABC
1名前部署年齢
2田中総務35
3鈴木営業28
4佐藤~開発40
5
6
7
8
9
10佐藤~

検索値:G2セルに「佐藤~」

結果:開発

6. 結合セルのキャンセル

例: 数値の場合の結合セルのキャンセル

=VLOOKUP(9E+307, A$2:A2, 1, 1)
  • 9E+307は科学記数法で最大値を表す。

例: テキストの場合の結合セルのキャンセル

=VLOOKUP("座", E$2:E2, 1, 1)

7. 最初の価格を検索

例: 物品名に基づいて最初の価格を検索する

=VLOOKUP(F2, B:D, 3, 0)

表の例

ABCD
1商品名価格日付
2商品A5002023/01/01
3商品B6002023/02/01
4商品C7002023/03/01
5商品A5502023/04/01
6
7
8
9
10商品A

検索値:F2セルに「商品A」

結果:500

8. クロス検索

例: 製品と地域に基づいて対応する売上を検索する

=VLOOKUP(A12, A2:G8, MATCH(B12, A1:G1, 0), 0)
  • MATCH(B12, A1:G1, 0):B12セルの内容「華北地域」がA1:G1範囲の中で5番目に位置する。

表の例

ABCDEFG
1地域1地域2地域3地域4華北地域地域6
2製品A100200300400500600
3製品B150250350450550650
4製品

C | 200 | 300 | 400 | 500 | 600 | 700 |
| 5 | 製品D | 250 | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 |
| 6 | | | | | | | |
| 7 | | | | | | | |
| 8 | | | | | | | |
| 9 | | | | | | | |
| 10| | | | | | | |
| 11| | | | | | | |
| 12| 製品D | 華北地域 | | | | | |

検索値:A12セルに「製品D」、B12セルに「華北地域」

結果:650

FAQ

VLOOKUPとは何ですか?

VLOOKUPは、Excelで検索と参照を行うための関数で、指定された範囲内で値を検索し、対応する列の値を返します。

どのようにVLOOKUPを使用しますか?

VLOOKUPの構文は =VLOOKUP(検索値, 検索範囲, 結果を返す列番号, 完全一致または近似一致) です。検索値が検索範囲内で見つかった場合、結果を返す列番号に対応する値が返されます。

完全一致と近似一致の違いは何ですか?

完全一致(range_lookupに0またはFALSEを指定)は、検索値が完全に一致する場合にのみ値を返します。近似一致(range_lookupに1またはTRUEを指定)は、検索値が完全に一致しない場合でも、最も近い値を返します。

VLOOKUPで複数条件を使用できますか?

VLOOKUP自体は単一の条件のみをサポートしていますが、IFやCHOOSE関数と組み合わせることで複数条件の検索を実現できます。

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