ネストした数式を 1 レベルずつ検証する

ネストした数式を 1 レベルずつ検証する

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ネストされた数式では、途中の計算や論理テストが複数あるため、最終的な計算結果がどのように算出されたかを理解することが難しい場合があります。 ただし、[数式の検証] ダイアログ ボックスを使用すると、ネストされた数式の各部分を数式が計算される順序で確認できます。 たとえば、数式 =IF(AVERAGE(F2:F5)>50,SUM(G2:G5),0) は、次の中間結果を確認すると理解しやすくなります。

ダイアログ ボックスに表示される各ステップ説明
=IF(AVERAGE(F2:F5)>50,SUM(G2:G5),0)ネストされた数式が最初に表示されます。 この例では、AVERAGE 関数と SUM 関数が IF 関数内にネストされています。
=IF(40 >50,SUM(G2:G5),0)F2 ~ F5 のセル範囲には、55、35、45、25 の値があるため、AVERAGE(F2:F5) 関数の結果は 40 になります。
=IF(False ,SUM(G2:G5),0)40 は 50 より大きくないので、IF 関数の最初の引数 (logical_test 引数) の式は false です。
0IF 関数が 3 番目の引数 (偽の場合の引数) を返します。 SUM 関数は IF 関数の 2 番目の引数 (value_if_true 引数) であり、式が true の場合にのみ返されるため、評価されません。
  1. 数式を検証するセルを選びます。 一度に 1 つのセルのみが検証できます。

  2. [数式] タブの [ワークシート分析] で [数式の検証] をクリックします。

  1. [検証] をクリックし、下線が表示されている参照の値を確認します。 検証結果は斜体で表示されます。

数式の下線が表示されている部分が他の数式への参照の場合、[ステップ イン] をクリックすると、その数式が [検証] ボックスに表示されます。 [ステップ アウト] をクリックすると、前のセルと数式に戻ります。

注: 同じ参照が数式で二度目に表示されるとき、または数式で他のブックのセルが参照されている場合、[ステップ イン] ボタンは使用できません。

  1. 数式の各レベルが検証されるまで、この操作を繰り返します。

  2. 検証結果を再確認するには、[再び開始] をクリックします。

検証を終了するには、[閉じる] をクリックします。

注:

 * IF 関数と CHOOSE 関数を使用する数式の一部は評価されず、[ **評価** ] ボックスに #N/A が表示されます。

 * 参照が空白の場合、[**検証**] ボックスに 0 (ゼロ) 値が表示されます。

 * 循環参照を持つ数式は、期待どおりに評価されない場合があります。 循環参照が必要な場合は、 [反復計算を有効にすることができます](/ja-jp/office/excel-%E3%81%A7%E6%95%B0%E5%BC%8F%E3%81%AE%E5%86%8D%E8%A8%88%E7%AE%97-%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%A1%81%E6%95%B0%E3%82%92%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%99%E3%82%8B-73fc7dac-91cf-4d36-86e8-67124f6bcce4)。

 * ワークシートが変更されるたびに次の関数が再計算され、数式の **評価** ツールがセルに表示される結果とは異なる結果を得ることができます:RAND、OFFSET、CELL、INDIRECT、NOW、TODAY、RANDBETWEEN、INFO、SUMIF (シナリオによっては)。 

関連項目

target=”_blank” title=”壊れた数式のエラーを回避する方法” rel=”noopener”>壊れた数式のエラーを回避する方法

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